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【特集】

経営をつなぐM&A

買収によって新規事業を始める際に必要となる時間を短縮できることから、「時間を買う戦略」とも言われるM&A(企業の合併・買収)。アフターコロナを見据えた経営戦略・事業戦略に基づいた、「買って終わり」「売って終わり」にしないM&A 戦略の設計メソッドを提言する。
メソッド2021.12.01

〈特別対談〉アフターコロナの事業再編と加速するM&A:グローウィン・パートナーズ × タナベ経営

小野 樹
タナベ経営
M&Aコンサルティング本部 部長代理
タナベ経営に新卒入社後、金融機関や会計事務所とパートナーシップを築き、後継者を育成する企画や取引先企業が抱える経営課題とタナベ経営のコンサルティングソリューションをマッチングするアライアンス事業を推進。2017年よりM&A部門の事業化、仕組みづくり、商品開発、実績づくりを行う。

 

 

経営戦略に基づくM&A戦略の構築と支援が可能なOne&Onlyの体制へ

 

タナベ 小野 GWPはグローバルM&Aネットワーク最大手であるM&A WORLDWIDEの日本代表を務めています。これはどのような組織ですか。

 

GWP 瀧日 M&A WORLDWIDEは世界各国でM&Aをサポートする企業が加盟するアライアンス組織で、39カ国から44の企業・団体が参加しています。加盟メンバーは自社の領域内の売り案件と買い案件の情報をM&A WORLDWIDEへ提供し、売買のマッチングを行います。

 

タナベ 小野 GWPが関わったクロスボーダーM&Aの成功事例を紹介してください。

 

GWP 瀧日 印象的なのは、2015年に電機メーカーのJVCケンウッドがイタリアのASKという車載用音響装置メーカーを買収した案件のサポートです。ASKの売上高は200億円を超える大規模M&Aで、2014年のクリスマスにイタリアで開催された両社のトップ会議にフィナンシャルアドバイザーとして参加し、M&Aの成立に貢献しました。

 

2018年はIT関連のCAC HoldingsがインドネシアのIT開発会社を買収する案件をサポートしました。また、2019年には物流会社の鴻池運輸がフィリピンの財閥会社と資本業務提携する案件をサポートし、成立に導きました。

 

タナベ 村上 GWPは2021年1月にTCG(タナベコンサルティンググループ)へ参入しました。タナベ経営と提携し、どのような事業を展開する計画ですか。

 

GWP 安藤 GWPはM&AやバックオフィスのDXなどのサービスを通して、経営課題の解決に向けた戦略を支える“経営の参謀”を目指してきました。TCGの一員になることで、一層多様な支援メニューを提供することができると思います。経営戦略、中期ビジョン、経営計画の立案・策定に関わり、それを実現するM&A戦略を経営の上流から下流まで一貫して提供していく。これはGWPとして大きなチャンスであり、お客さまへより大きな価値が提供できると考えています。

 

タナベ 村上 タナベ経営もGWPと一緒に仕事ができることに大きな期待を抱いており、既に複数の案件で協業させていただいています。クロスボーダーM&Aや複雑な事業再編のスキーム構築など、専門家としての知識やノウハウを活用いただく連携案件が、これからも多々あると思います。

 

GWPとチームを組むことで、急速に変化し、複雑に多様化する経営現場をフルカバーできる「One&Only(唯一無二)」の体制づくりに邁進できると期待しています。本日はありがとうございました。

 

 

 

 

 

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