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コンサルティング メソッド

タナベコンサルティンググループの各分野のプロフェッショナル・コンサルタントが、経営戦略・事業戦略・組織戦略などの経営メソッドを解説・提言します。
2019.03.29

顧客の価値観を先取りする
「未来型アパレルビジネス」の創造
森田 裕介


2019年4月号
 
 

潜在的チャンスをつかむ

 
とはいえ、成熟市場においても「潜在的チャンス」は多く存在する。そのチャンスをいかに的確につかみ、自社のビジネスモデルへどう反映するかが重要である。国内と海外の2つの視点で、そのチャンスを見ていこう。
 
 
1.国内のチャンス
国内アパレルの周辺分野を含めた成長マーケットは、AI、VR(バーチャル・リアリティー)、ロボット、ウエアラブルデバイスなどの最先端技術が筆頭である。2025年に開催される大阪万博(日本国際博覧会)では、VRで全世界より80億人の来場が予測されるという。
 
実際、アパレル業界においてもVRの活用が進んでおり、Psychic VR Lab(サイキックVRラボ、東京都新宿区)では、ファッション分野におけるVRビジネスを展開している。VRゴーグルを装着することで、展示会やファッションショーをその場で服の質感までリアルに認識することができる。家にいながら百貨店で買い物をするといった、アパレル商品の購買の在り方に革新が起こる日も近いかもしれない。
 
そのほか、高機能素材やEC(電子商取引)、インバウンドも拡大市場である。自社が属する市場は成長しているのか衰退しているのか、その見極めが重要となる。
 
 
2.海外のチャンス
内需は縮小するが、外需は拡大する。世界の人口は増加基調にあることから、海外におけるアパレル市場は拡大していく。しかし、日本は他国と比べ輸出戦略で大きな後れをとっている。国内生産比率が低下しているため、それは必然なのかもしれないが、いま一度、アパレルにおける「メード・イン・ジャパン」の品質の高さやストーリー性、ブランド価値を世界に伝えていきたい。
 
また海外には、秀逸なビジネスモデルを有するアパレル企業が多く存在する。レンタルやシェアリング、プラットフォーム型ビジネスといった日本でも注目される企業のビジネスモデルは、海外が先発である。いかに海外へ目を向けていくかがポイントになる。
 
 
3.「アパレル×○○」のビジネスモデルでイノベーションを起こす
国内・海外を含めて、成長市場をいかにして自社のビジネスモデルに取り込むかが成長の鍵となる。その視点は、「アパレル×○○」によるビジネスモデルのイノベーションである。
 
 
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