TCG REVIEW logo

100年先も一番に
選ばれる会社へ、「決断」を。

コンサルティング メソッド

タナベコンサルティンググループの各分野のプロフェッショナル・コンサルタントが、経営戦略・事業戦略・組織戦略などの経営メソッドを解説・提言します。
2018.06.29

先端技術の活用が人材不足の課題解決につながる
森重 裕彰

201807_slide_t1
2018年7月号
 

タナベ経営
経営コンサルティング本部 部長
尖端技術研究会?
リーダー
森重 裕彰 Hiroaki Morishige
「問題解決の鍵は全て現場にある」を信条に、誰もが納得できるように見える化ノウハウを駆使して、クライアントの問題解決の支援を行う。自身の職務経験を生かした現場改善のアドバイスにも定評があり、製造業のクライアントを中心に、経営視点からの具体的な改善策における成功事例を多数持つ。

 
 

先端技術が巻き起こす創造的破壊イノベーション

 
 
先端技術はいつの時代も、創造的破壊イノベーションを起こしてきた。

例えば、直近の例で言えばITが挙げられる。1990年以降のインターネットの進歩によって、EC(電子商取引)市場が拡大した。その半面、小売市場や卸売市場が縮小した。また、デジタル技術が発達してデジタルカメラが普及すると、銀塩カメラとフィルム市場が大幅に縮小した。そして、カメラ付き携帯電話が登場すると、デジタルカメラ市場が縮小してきた。


先端技術による創造的破壊は、これからも市場環境を大きく変化させていくだろう。すなわち、今後10年間に起こる技術革新は、これまでの常識が覆される変化を生み出すことになる。しかも、それはある日突然に訪れるのではなく、すでにいま起きていることが多い。


現に、量産対応可能な3Dプリンターが登場しており、複雑な形状の製品でも、金型を製作することなく大量生産できる時代となった。ある企業は、「金型で生産していた時は、仕様の発注を3カ月前までに行わねばならなかったが、3Dプリンターでの大量生産が可能となってからは、ギリギリまで設計の検討ができるようになった」とのことである。


先端技術を導入することで既存技術が置き換えられ、その結果、さまざまなメリットが生まれている。先端技術を導入する企業が増えるほど、導入に必要な費用の単価が下がり、普及スピードも加速する。初めのうちはスピードが緩やかでも、「クリティカルマス」(ある商品・サービスが一気に普及する分岐点=市場普及率16%)を突破すれば、爆発的に普及する。

 
 

1 2 3 4 5
コンサルティング メソッド一覧へ

関連記事Related article

TCG REVIEW logo