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コンサルタント レビュー

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2017.09.29

農業参入は出口(販路)の設計が鍵
井上 禎也

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2017年10月号


農業のIT化
 
農業の担い手となる企業も、今まで通りのやり方を続けていては、その結果は過去と大きく代わり映えしないだろう。人海戦術で生産性を向上させるのではなく、人手不足を前提に置き、いかに生産性を確保していくかを考えていかなければならない。必要になるのは、人がいなくても問題のないオペレーションやシステムを確立することと、安定した収穫量を確保することだ。

 
事実、最近は収穫量やオペレーションに関する環境が、IT化の進展で変化を見せている。

 
例えば、その1つが植物工場であろう。植物工場は大きく2つの種類に分類される。閉鎖環境で人工光により育成する「完全人工光型」と、ビニールハウスのように自然光を取り入れ、そのハウス内の温度などを制御する「太陽光型(併用型)」である。現在では後者が主流であるといえる。
 
完全人工光型はイニシャルコストが高いため、参入障壁が高い。しかしながら制御装置により作物の環境を調整し、害を及ぼす虫や病原菌を遮断することで、最大の成果を出すことが可能である。
 
もう1つ、IT化により農家の作業効率化が図られているものがある。それは耕運機やコンバインなどの農業機械の無人化である。昔は鎌などを用いた手作業で収穫していたが、農業機械の登場により、その作業効率は飛躍的に向上した。その効率を2倍、3倍にするための農業機械の自動運転も、すでに実用レベルになっている。
 
このように農業におけるIT化は、ここ数年で大きく進歩している。日本の農作物の品質は海外からも高く評価されているため、人手不足を補える技術が普及・浸透すれば日本農業の国際競争力を高めることができる。
 
 
 

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