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コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
2017.06.30

組織力を高める
近藤 正晴

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2017年7月号


組織の活力を8つの着眼点で探る
 
タナベ経営には、自社が正しく機能しているかを見える形にした「組織活力サーベイ」という分析ツールがある。正しく機能する組織になっているか、成長を妨げる要因はないかなど、8つの着眼(【図表1】)で組織に活力があるかを探る。また、仕事内容・評価に対する従業員の満足度はどうか、ロイヤルティー(帰属意識)、今後の向上意欲はどうかなどの社員のやる気・やりがいを5つの着眼(【図表2】)で見る。
 
このサーベイによると、成長優良企業では、仕事にやりがいを感じ、進んで自己啓発する人材であふれている。会社も社員のキャリアパスを助長する教育制度を完備し、社員が自社で働くことを喜んでおり、会社のビジョン・目標を十分に理解しているという結果が出ている。社員一人一人が自分の役割を認識し、成長意欲が旺盛であるからこそ、顧客に対しても常に高いモチベーションで対応できるのである。

 
一方、低迷している企業においては、「会社の方向性が分からない」「キャリアアップできる環境ではない」「いつまでもこの会社にいたいと思わない」などの意見が多く、不平・不満に満ちている状態であることが多い。
 
まず、自社は将来どういう方向に進んでいき、どういう会社になりたいのかというビジョンを社員に浸透させることだ。その上で、仕事の喜び・やりがいをそれぞれが感じ、「自分から成長していこう」とする社風を築くことが重要である。そして、社員が頑張ることのできる環境をつくることである。
 
企業(組織)には育った環境、年齢・性別、知識・技能・態度の良しあしなど、それぞれ異なる人材が存在する。そこで一人一人の価値観の違いを前提として、顧客のために、企業発展のために、自社に最も適した環境をつくり上げなければならない。社員が会社での仕事を通じ、成長し続ける仕組み(システム)が必要なのである。
 
すなわち、「人材育成」のことであり、最高の資産・最大の戦力である人材を、計画的・継続的に育成することが大切なのだ。人材育成は「教育」である。
 
教育の必要性は、会社がその社員に期待する知識・技能・態度などと、その社員が現に保有する知識・技能・態度などとのギャップとして表れる。このギャップを埋めることによって人材は育ち、会社の発展に貢献でき、職務が遂行されることになる。
 
そのために、採用時から退職時まで、企業生活において一連の人材育成システムを構築し、人材の能力を最大限に高めるための教育体系システムづくりと運用を行うことが重要である。
 
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