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コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
2017.03.31

理念や方針が形骸化していないか
福原 啓祐

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2017年4月号


進む方向を示すのが方針である
 
理念、方針という言葉はよく耳にするが、果たしてどれだけの経営者が意識して取り組んでいるだろうか。また、社員への徹底度はどうだろうか。お題目を唱えるだけの企業が多いのも事実である。
 
方針とは何か。例えば、乗っている船が漂流し、現在地が分からなくなったとする。あなたならどうするだろうか。360度、どちらを向いても水平線しか見えない。どちらに進んで良いのかも全く分からない。ここで、万が一進む方向を間違ってしまったら、永久に陸にはたどり着かない。判断ミスが命取りになる。
 
船員Aは右手の方角に進めば陸があるのではと思っており、右手の方角に船を向けようとするものの、仲間の2人が邪魔をする。仲間の1人、船員Bは左手の方角に進めば陸があると考え、もう1人の船員Cは直線方向に進むと陸があると考えているからだ。3人の船員の意見が合わないと、一向に船を前に進ませることができない。
 
つまり、それぞれが自分の行きたい方向にこいでいるだけではダメなのだ。陸の方向が分かれば、全員その方向に針路を取るよう協力して、なんとか陸にたどり着けるだろう。同じことが企業経営にもいえるのではないだろうか。
 
進むべき道を示す海図が理念であり、方針である。どの道が正しいかは分からない。しかし、環境変化、顧客動向などを予測し、最善と思える策を考えて示すのだ。決まるまで大いに議論することは良いが、決まってから文句を言っていては何も進まない。

 

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