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【コラム】

コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
コラム2020.07.22

キャラクターとのタイアップを活用した
商品プロモーション
小谷 将主

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2020年8月号


 

 

 

 

企業の商品やサービスのプロモーション手段として用いられるタイアップやコラボレーションといった、他ブランドやアニメ、ゲーム、キャラクター、アーティストを起用するアライアンス手法は、従来からプロモーション活動の一つとして用いられてきた。近年は取り組みが多様化しており、導入する際には生活者のライフスタイルや消費動向の影響を見据え、成功へと導くポイントを十分に理解する必要がある。

 

そこで、本稿では漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターを活用してプロモーション活動を行う際のポイントを紹介する。

 

 

企画を考える際のポイント

 

アライアンス手法を用いてプロモーション活動を始める際、社内での企画時の取り組みが重要であり、大きく三つに分けられる。

 

(1)他力本願でよい

 

担当者自身が率先して旬のキャラクターや話題を検索しがちだが、社内で流行に敏感な人がいれば積極的にコミュニケーションを取り、そこからネットワークを広げていくとよい。

 

自身がどれだけ多趣味になって見聞を広げても、「一夜漬け」的な理解にとどまってしまう。一方、「好きだから」という理由で自然に身に付けた人は多くの感動体験やポイントを熟知しており、快く簡潔に情熱を持って情報を提供してくれるので、「目利き役」として頼ることができる。

 

(2)キャラクターの理解度

 

理解すべきはタイアップするキャラクターの情報含め、キャラクターの制作者が持っている世界観である。キャラクターのファンは、制作者が魂を込めた世界観に触れ、心を動かされている。プロモーション活動においてキャラクターを起用するということは、強い絆で結ばれた制作者とファンの間で、企業がその世界観を“間借り”することになる。そのため、アライアンスを要請する側としてキャラクターと作者の持つ世界観を理解し、壊さないように配慮しなければならない。

 

(3)「使う」ではなく「盛り上げる」目的意識

 

自社商品・サービスとキャラクターのファンが持つ世界観を照らし合わせて親和性と接点を結び、「もっと知られたい」「多くの感動を届けたい」とファンが盛り上がれる機会を提供する意識が必要となる。いわゆる“お祭り”の場の提供だ。

 

現在はSNSなどにより、ファンや消費者は自身の持っているキャラクターとの絆を、連帯感を持ちながらポジティブにもネガティブにも共有している。企業が自社商品・サービスを届けるとき、“お祭り”の場を設けて「同好の士」として扱えば、ファンと消費者の間にコミュニティーが増え、「企業が楽しい機会(メリット)を提供してくれた」と感じてもらえる。

 

 

 

 

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