コラム2020.07.22
価値観をアップデートし
「あるべき姿」を再設定する
清水 哲也
2020年8月号
「あるべき姿の再設定」と「共有の場づくり」
アフターコロナの価値観の変化は、企業の経営にあらゆる影響を与えていく。各部門の部分的な取り組みではなく、全社一丸となってどのように経営変革を行っていくかを議論する必要があるだろう。
経営陣や次世代幹部(もしくは中堅社員や若手社員にも部分的に参加してもらう)で「あるべき姿を再設定」し、共有するとよい。事業・経営戦略について、新しい価値観に沿った変革テーマをメンバーで話し合うことが重要である。新しい価値観に対する自社の進むべき方向性が明確になり、新しい事業アイデアも創出されやすい。
また、ミッションマネジメントの観点から見ても、メンバー同士で共有することで推進力が増す。変革を推進するには、このような「共有の場づくり」が重要だ。
厳しい環境下ではあるが、ぜひ「会社を良い方向に変える」「企業価値を高める」チャンスと捉え、あるべき姿の再設定と共有の場づくりにチャレンジしていただきたい。
- タナベ経営
- 経営コンサルティング本部
- 部長代理 チーフコンサルタント
- 清水 哲也
- Tetsuya Shimizu
- タナベ経営入社後、金融機関と連携した次世代経営者育成スキームである「経営塾」の企画提案、運営推進の業務に従事。現在は、中堅・中小企業のビジョン・戦略構築や各種プロジェクトへの参画、次世代体制づくりなどのコンサルティングを通して企業成長を支援している。