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【コラム】

コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
コラム2020.03.31

企画の質を高める情報収集・活用術
植田 晃正

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2020年4月号


 

 

 

 

「問い」を持って物事を見る

 

「情報過多の時代」といわれるようになって久しいが、今は以前と比較できないほどの“超情報過多の時代”に突入している。インターネットで検索すれば、さまざまな情報を即座に閲覧できる。しかし、知りたい情報を探そうにも、ネット上には不正確な情報があふれている。また、情報を得たことに満足して活用できていない人も多い。少し大げさに言えば、必要な情報を適切に切り取って活用しなければ、生きていくことすら困難な時代になっているのだ。

 

こうした現代におけるビジネスシーンで、企画という仕事の質を高めるために必要なのは、世の中のトレンドに「アンテナを張る」ことである。これは「役に立つ情報をキャッチする」という意味合いで捉えてほしい。

 

自分の生活に関わることや興味があることについては、アンテナを張らずとも情報が入ってくる。例えば、定期購読しているニュースアプリからのプッシュ通知などである。問題は、生活に関わらないことや興味がないことに対して、どのように情報を得て、その情報を使えるようにするか。実は自分が知らない、興味がないことの方が新しい視点で情報を集めることができる。

 

自分が知らないジャンルの情報は、「どのような場所で売られているのか」「ペルソナ(商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデル)はどの年代に設定されているのか」など、ゼロから情報を得て分類していくことで、先入観のない視点を持つことができる。客観的に得た情報を見ることができれば、「この商品はどうすれば消費者に届くのか」とターゲットを想定した思考を深められる。結果的にプロダクトアウトの企画ではなく、マーケットイン発想の企画を作り上げることができるのだ。

 

反対に、自分が興味のある情報の場合、能動的かつ簡単に手に入れることができる。特に自分が多くの熱量を注いでいる事柄に関しては、誰もが一目置く専門家に見えるだろう。

 

しかし、ここで注意しなければいけないのは、好きなジャンルの情報は得てして消費者目線でしか物事を捉えることができない点だ。もちろん消費者目線は重要な視点ではあるが、企画側(生産者側)の目線が足りないため、今ないものを新たに生み出すことが難しい。

 

 

 

 

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