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【コラム】

コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
コラム2020.02.28

相互理解から始まるインナーブランディング
貞弘 羊子

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2020年3月号


 

 

心理的安全性とは

 

心理的安全性とは、簡単に言えば不安や恥ずかしさ、おびえなどを感じることなく、行動が取れる職場環境である。

 

心理的安全性の不足を引き起こす原因については、次の四つに分類することができる。

 

1.無知だと思われる不安

 

恐れがまん延した環境だと、発言や行動が起こりにくくなる。「そんなことも知らないのか」というような反応を禁止し、どんな内容の質問をしてもよいというルールを決める。また質問すること自体に価値があることを繰り返し伝える必要がある。

 

2.無能だと思われる不安

 

「こいつは大したことがない」と思われる恐怖から消極的になってしまい、枠から飛び出した発言が出にくくなってしまう。そのため、あえてリーダーに想定外の発言をしてもらうことで、「どんな意見でも受け入れられる」という空気をつくり、発言の意図をより掘り下げるよう投げ掛けることが重要だ。

 

3.ネガティブだと思われる不安

 

チームの議論を遮ってしまうことへの恐れにより、発言への積極性が損なわれてしまうことがある。議論を止めることを過度に恐れてしまうと、せっかく自分の頭の中にアイデアが浮かんでいるのにチームで共有しないということが頻発してしまう。たとえ文脈からそれた発言であっても、「今はその話ではない」といった否定的な発言は避けなければならない。

 

4.邪魔だと思われる不安

 

チームの方針に反対すると他のメンバーから「自分が何に対しても批判的な人物」だと思われてしまうのではないかという恐れがメンバーにまん延し、みんなが無思考なイエスマンになるリスクがある。人と違っても良いのだと思える環境をつくることが大切だ。否定的な意見でも、まずは受容の姿勢を保つことが重要である。

 

この4点は、多様なメンバーが集まるチームで良い結果を出していくには欠かせない考え方である。これらの不安が常態化すると、いとも簡単に心理的安全性は崩壊してしまう。行動にチャレンジできる職場環境が整っているか、いま一度考えていただきたい。

 

 

 

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