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【コラム】

コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
コラム2019.10.31

中期ビジョンとブランディングが 企業を変える
番匠 茂

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2019年11月号


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未来を具体的にイメージする重要性

2020年7月、約50年ぶりとなる東京オリンピック・パラリンピックが催される。2019年5月から観戦チケットの抽選販売も始まり、すでにワクワク・ドキドキしている人も多いだろう。

振り返ると、2013年9月7日に東京オリンピック・パラリンピック開催が正式決定した際、日本の将来・未来が明るく見えてワクワク・ドキドキし、気持ちが前向きになったことを、私は今でも鮮明に覚えている。

その時、私は「未来(ビジョン)を描き、そのビジョンでフォロワーをワクワク・ドキドキさせること」が紛れもなくリーダーの仕事であると感じ、未来を具体的にイメージすることで、人は物事に前向きに取り組むことができるのだとあらためて実感した。

コンサルティングでお会いする経営者の中には、「ビジョン・中期経営計画は思い通りにならないので作成しない」「考えても分からない未来の経営計画を作ることに価値を感じない」など、ビジョン・中期経営計画策定に対して否定的な意見を持つ向きも多い。経営者の考え方・価値観もそれぞれなので異を唱えるつもりはないが、「ビジョン」を示すことと、会社を「ブランディング」することは、経営者にしかできない、非常に重要な仕事ではないだろうか。

ビジョンで社会をより良くするという意思を示す

ビジョン・中期経営計画とは、あるべき姿(ビジョン)と現状とのギャップを分析し、そこから見える課題を具体的な施策と実行計画に落とし込む(中期経営計画)ことで、現状とのギャップを埋め、組織を持続的に成長させるためのものである。これを設定することにより、進むべき方向が明確になり組織の求心力につながる。

ビジョンを打ち出していない会社は、この重要性を理解していないのかもしれない。

以前、経営者A氏とディスカッションをした際、A氏はビジョン・中期経営計画策定の重要性について、こう述べていた。

「自社よりも小さく、お金がない会社と付き合う企業は少ない。だが、ビジョン・中期経営計画を作り、社員や外部に打ち出すことを継続していくと、それに共感・共鳴してもらえるようになる。すると、自社よりも大きく、お金を持っている会社から、または、社長よりも優秀な人材から、『そのビジョン達成のために働かせてください』と声が掛かる」

これこそがビジョン・中期経営計画の力ではないだろうか。

人も企業も、会社のビジョンや方向性、考え方に共感し、社会をより良くしたい(貢献したい)という流れになってきている。

特に最近はこの傾向が非常に強く、中小企業でもM&A、経営統合、提携などは戦略オプションの一つとなっている。

ぜひ、社員とともにビジョン・中期経営計画を作り、社員がワクワク・ドキドキする会社を目指すという意思を持ってほしい。

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