2018.07.31
飲食店のブランディング~顧客が選ぶ理由とは~
牧戸 理英
2018年8月号
外食関連業界の現状
外食関連業界は、新規参入障壁の低さから個人事業者が開業しやすい。しかし、資本力がある大企業との価格競争や、競合との同質化に巻き込まれ、倒産・廃業に至るケースが多く見られる。その他にも、原材料高騰による利益の圧迫、生産年齢人口(15~64歳人口)の減少による働き手不足も大きな要因だろう。
帝国データバンクの調べによると、2017年の1年間に倒産した外食関連業者は707件(前年比26.9%増)となり、2000年以降で最多だったという(【図表】)。今後も人件費高騰に伴う収益悪化や、人口減少エリアでの売り上げ減少など、人手不足による倒産増加が懸念される。
【図表】外食関連業者の倒産件数推移