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コンサルタント レビュー

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2018.04.27

「生産性カイカク」を進めるマニュアル化のポイント
大金 雄一郎

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2018年5月号


 
 
皆さんの会社(仕事)に、マニュアルはあるだろうか。業種(業務)によると思うが、大体の方は「ある」と答えると思う。では、そのマニュアルを使って仕事に取り組んでいるだろうか。そのマニュアルは、過去数年の間に更新されているだろうか。

 
マニュアルがあっても、実際は社内や部署内で統一されていなかったり、代々引き継がれている「個人メモ」程度のものであったり、体裁よくまとめられていても内容が古く、手引きと実務が乖離していたりするケースも多く見られる。
 
“マニュアル化”というと、手引きに従うだけで「何も考えない」社員が増えてしまうといった消極的な意見が多いように感じるが、必ずしもそうではない。例えば、徹底した業務のマニュアル化で生産性を向上し、ローコストオペレーションを実現したのが「ファッションセンターしまむら」で有名な、しまむらグループである。
 
しまむらでのマニュアルの位置付けは次の通りだ。
 
1.マニュアルの考え方
 
しまむらはローコストオペレーションを徹底し、効率的な運営を行っており、それを支えているのがマニュアルだ。日本では個人の技術を重視する風潮に加え、マニュアルに対する誤解と軽視も見られる。同社では最も優れたベテラン社員のやり方をマニュアルと考え、新入社員でも一定レベルの業務ができるように、全ての部署でこれを重視。標準化と合理性を追求している。
 
2.改善提案
 
「生きたマニュアル」を保つために欠かせない仕組みが改善提案制度である。業務の最適化を実現するには、マニュアルをブラッシュアップし続けることが最も大切だと考えている。同社では、全社員から毎年5万件以上の改善提案が寄せられ、これを一つ一つ検討・実験し、その結果は毎月マニュアル更新時に反映されている。
 
 

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