効果的な広告を打つための6ステップ
大山 賢一郎
2018年3月号
Step5 広告物の作成
広告物の作成で重要なポイントは2点ある。1点目が、ターゲット・目的・メディアを強く意識すること。例えば、幼稚園や保育園に子どもを通わせる親がターゲットなのに、広告でシニア好みの配色を打ち出してはいけない。さらに注意したいのが、つい万人受けを狙ってしまうことである。決めたターゲットにだけ広告を打つことを徹底する必要がある。
2点目は、顧客の「バイイングポイント」を押さえること。セリングポイント(売り手から見た商品・サービスの購入メリット)と、バイイングポイント(買い手から見た商品・サービスの購入メリット)がずれていることは多い。ロイヤルカスタマーにアンケートを取り、なぜ自社商品を選んだのか、あらためて認識する必要がある。
Step6 PDCAサイクルを回す
最も重要なポイントは、それぞれのステップでPDCAサイクルを回し続けることである。広告戦略で成功している企業は、必ずといっていいほどPDCAサイクルを回して広告効果を高めている。ステップごとにPDCAを行い、改良し続けることが大切だ。
これら6つのステップを確実に行い、効果的な広告を打っていただきたい。最後にもう1度強調する。中堅・中小企業の広告戦略で大切なことは、大企業が展開している広告に惑わされず、「ターゲットを厳選」し、「ターゲットのみに広告を打つ」ことなのである。

- タナベ経営
- コンサルティング戦略本部 チーフコンサルタント
- 大山 賢一郎
- Kenichiro Ohyama
- SPコンサルティング本部において、広報支援活動をはじめノベルティー・販促商品の企画提案などで活躍。コンサルティング戦略本部に異動後は、培った顧客管理手法やコミュニケーション手法を基に営業コンサルティングや教育体系づくりのコンサルティングを展開、クライアントの成長発展に貢献してい