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コンサルタント レビュー

タナベコンサルティンググループの経営コンサルタントが、各専門分野の経営テーマに沿った戦略や施策を提言します。
2018.01.31

人と組織を成長させる「活躍の場」の与え方
清水 哲也

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2018年2月号


 
若手社員に委員会の事務局などを任せる
 
C社では「3S(整理・整頓・清掃)委員会」を立ち上げ、部門横断的な社内活動を行っている。3S委員会は中堅社員を中心に構成されていたが、3Sの浸透を狙うため、若手社員にも参画してもらうこととした。
 
3S委員会に参画していた若手社員の中で、最も若い入社3年目の社員に事務局を担ってもらうことにし、その上で事務局業務(経営トップや幹部への報告、社内メンバーのスケジュール調整など、さまざまな場面でリーダーシップを発揮しなければならない)を理解してもらうようにした。
 
事務局を任された社員は、毎月の委員会活動でしっかりと準備を行い、スケジュール調整や提出物が遅い他のメンバーには指摘を行うなど、実によくリーダーシップを発揮した。
 
その若手社員は事務局業務を通して、調整力、リーダーシップなどさまざまな面で成長した。その成果に着目した経営陣は同様に入社年数の浅いメンバーを委員に人選し、委員会そのものを若返らせた。本来の3S委員会のミッションに加えて、若手育成というダブルミッションとして社内で定着している。
 
【成功のポイント】
 
(1)年齢に関係なく組織横断的な業務やリーダーシップを発揮する場面を与える
 
(2)1つの活動に複数のミッションを与える
 
(3)人材育成視点で実務を通した活躍の場を与える
 
以上、3つの事例を紹介したが、まだまだ社員への活躍の場を与える方法は存在する。通常のルーティン業務だけでは社員の能力が100%以上、発揮されていないかもしれない。幹部候補や若手社員に活躍の場を上手に与えることができれば、今まで生かされなかった社員の能力が発揮されることが期待できる。
 
そのためにも、経営陣は「人材育成視点」に立ち、幹部候補や若手社員に活躍の場を与えていただきたい。
 
 

  • タナベ経営
  • コンサルティング戦略本部 チーフコンサルタント
  • 清水 哲也
  • Tetsuya Shimizu
  • タナベ経営入社後、金融機関と連携した次世代経営者育成スキームである「経営塾」の企画提案、運営推進の業務に従事。現在では、中堅・中小企業のビジョン・戦略構築や各種プロジェクトへの参画、次世代体制づくりなどのコンサルティングを通して、企業成長を支援している。

 
 

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